城フェス vol.1 2013 in TOKYO レポート

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城フェス vol.1 in TOKYO 、立ち見も出るほどの大盛況でした。
ダイジェストレポートをお届けしますね。

 

●開催概要

日時:2013年6月16日(日)OPEN 18:00 / START 19:00
場所:新宿Naked Loft
出演:中井均(滋賀県立大学教授・城郭研究家)、萩原さちこ(城メグリスト)、
畠中和久(城郭写真家)、滝沢弘康(かみゆ歴史編集部)
チケット代:前売 ¥1,800 / 当日 ¥2,300(共に飲食別)

 

●タイムスケジュール

1.開会のあいさつ
2.萩原さちこ×中井均先生「山城の魅力を語る」
3.第1回山城体験ツアー報告「滝山城に行ってきました!」
[休憩]
4.中井均先生「城からみる日本の合戦と戦争観」
5.畠中和久さん「お城写真の魅力」
[休憩]
6.中井先生、畠中さん、萩原さんへの質問TIME
7.山城ランキング&〝城toto〟発表!

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新宿NekedLoftは約60名のご来場者でまさかの満席!
スタッフもゲストの中井先生&畠中さんもびっくりしていました。

 

1.開会のあいさつ&乾杯

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城フェス実行委員長の萩原さちこ(写真中央)よりご挨拶後、
中井均先生(写真右)の音頭でカンパイ!
進行は、城フェス実行委員の滝沢弘康(写真左)が務めます。

 

2.萩原さちこ×中井均先生「山城の魅力を語る」

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「城フェス」初回ということで、委員長よりまずは山城の魅力のお話を。
①軍事的トラップ ②縄張(設計・レイアウト) ③地形・立地 ④増改築・変遷 ⑤流行・個性・地域性
などなど数ある山城の楽しみ方をカテゴライズしつつ、
主に ④増改築・変遷をスライドを見ながらトーク。

ケース1:山家城を例に、一城別郭の城の不思議を解明。
五重の堀切の先に続く曲輪群は武田氏増築の城、
中心の曲輪に石垣のあるほうは小笠原氏時代の城、といわれる山家城。
しかし中井先生曰く、徳川氏が手を入れた可能性もあるとのこと。
こうした変遷の片鱗を見つけ探っていくのも楽しみのひとつではないでしょうか。
この地域に明らかに小笠原氏独自の石積みの城が密集しているのもおもしろいところです。

ケース2:観音寺城を例に、寺社からの変遷と“伝”の曖昧さを追求。
城内各所の石垣を見比べると、城内での幾度の増改築は間違いなく、
そして石垣、縄張、構造を見る限り、
後世に名付けられた「平井丸」こそ本来の本丸ではないか?という私の見解を。
中井先生曰く、観音寺城は寺社と城郭の合作。
先生の解説を伺っていくと、城内の謎の直線道の理由も納得いきました。
要は、「伝はあくまで伝であって、伝でしかない」ということ。
ただ本やパンフに載っている事実を確かめに行くだけでなく、
あれこれ想像をめぐらせるのも城歩きの楽しみということですね。

朝鮮通信使に見せるためにわかるように破壊した、という
中井先生による名護屋城城割のお話もとても興味深いものでした。

 

3.山城体験ツアー報告「滝山城に行ってきました!」

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実は日中に山城へ行き、その様子を撮って出しするというこの企画!
初回は山城ビギナーの2人が滝山城を初体験。
中井先生&萩原さちことともに山城デビューしていただきました。
さらに登壇してもらい、ツアーの写真を見ながらの座談会を行いました。

 

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写真左/五藤大樹さん(会社員)
「攻め手の気持ちになって歩くといい」という中井先生のアドバイスを受けて、
実際に想像しながら歩いてみたら、城の防備が見えてきてとても楽しかったです。
自分ならどう攻めるか、と考えながら歩きましたが、
細かいところにまで厳重にトラップがしかけられていて、攻略不能。
「どう考えても死ぬな」と思いました(笑)

写真右/草島江梨子さん(大学生)
一番感動したのは、枡形虎口です。
敵を横から攻撃するスペースや、10m以上もあるような巨大な堀を
自然の中につくって、山全体を防御施設にしてしまうという発想に驚きました。
ずっと「すごい」と「怖い」の連続でした。
自分が攻め手ならすぐ首をとられていた、今の時代でよかったなとも思いました。

 

初めて見る土塁、空堀、桝形虎口。
しくみや工夫を先生に教わるたび「へえー!」と感心していた2人。
最初は解読できなかった縄張図も、先生の解説で少し理解できたようです。
ぐいぐい城に引き込まれている様子が、隣にいてよくわかりましたよ。

 

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滝山城ツアーの様子は、こちらのレポをご覧くださいね→

 

 

4.中井均先生「城からみる日本の合戦と戦争観」

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これは本当に本当に、贅沢なお話でした。
会場のみなさんも、完全に中井先生ワールドに引き込まれていましたね。
本来であれば、中井先生がいつも大ホールでの講演で話されるようなお話です。
中井先生にはお打ち合わせの段階で
先生らしい少しアカデミックな、でもお城ビギナーが新しい城の世界に導かれるような、
城フェスならではのお話をしていただきたいとリクエストしていたのですが、
ここまでスペシャルなお話をご用意してくださるとは本当に感動でした。
もう、すばらしすぎて内容はまとめられません…(笑)
この様子は追って動画をアップしますので、ご堪能ください。

個人的には、先生が先日訪れて絶叫されたという、
岩屋城の陣城についてのお話は聞いているだけで興奮しました。

かつて、城の研究といえば文献を基にするのが常識で、
フィールドワーク(現地での発掘や踏査など)は論外だったこと。
しかし現地にこそ歴史の片鱗や当時の人間の思惑が眠っていて
文献からは知り得ない可能性が秘められていること。
とくに陣城はそれは顕著であり、発見することはおもしろく大切なことでもある。
…こういった第1線で活躍され続ける研究者の言葉を城フェスで届けられたことは、
なんというか、厚かましいですがミッションを少し遂げた感もあったりします。

 

5.畠中和久さん「お城写真の魅力」

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城好きならご存知の城郭カメラマン・畠中さん(写真右から2番目)、
おなじみの和服姿で登場した瞬間から会場がざわめきました。人気者ですね!

入魂の城写真を惜しげもなく披露。
大スクリーンに映し出されるたびに歓声が上がり、スクリーンの写真を撮影する方も続出でした。

畠中さんの写真には、ストーリーがあるのですね。
単なる風景写真として目の前の姿を収めるのではなく、
城に眠る息吹のようなものと放出されるエナジーのようなものに向き合って、
溢れだすものとご自身の中にあるストーリーがリンクしたところで、
それらを脳内フィルターにかけて、1枚のフレームに収めていく。
そんなアウトプット的なアート作品づくりなのだなと感じました(私の解釈ですが)。

プロのカメラマンさんのお話を聞く機会はなかなかないと思うので、
なかなかレアなトークをみなさんにお届けできたと、こちらも自負しています。
畠中さん、ありがとうございました!

 

6.中井先生、畠中さん、萩原さんへの質問TIMEを経て、
7.山城ランキング&〝城toto〟発表!

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盛り上がりました、城toto!

豪華景品には、なんと中井先生直筆の縄張図も!
(写真提供:見事ゲットしたOさま)

ほかに、中井先生よりサイン本3冊セット、伊賀上野城手ぬぐい
畠中さんより、特製ポストカードセット
萩原より、サイン本3冊セット、共著セット、山家城で拾った鹿の角
かみゆより、城本セット、安土城プラモデル
…などなど、もりだくさん!

最後はプラモデルをかけたジャンケン大会も繰り広げられました。

「城フェスお城ランキング 第1回 行ってみたい&もう一度行きたい 山城ランキング」
の概要と結果はこちらをご覧くださいね→

 

 

いかがでしたでしょうか、城フェスvol.1。
「あっという間の3時間30分だったー!」という声が圧倒的に多く、うれしく思いました。

 

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おみやげの「城フェスチョコ」も好評でした。
中井先生&畠中さんには6種類セットをプレゼント。
中井先生「もったいないから絶対食べない」
畠中さん「腐りますよ」
という会話が微笑ましかったです(笑)

 

番外編

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閉会後、出演者4人(左の写真、左から/滝沢、萩原、畠中さん、中井先生)でカンパイ!
お酒を飲まれない中井先生、関西ではあまり見かけないというホッピーに挑戦(笑)
「これ、酔っぱらうわ〜」とグラス1杯のホッピーでほろ酔いになられていました(※ノンアルコールです)
そしてこのあと、場所を移動して再びカンパイ。
お疲れでしょうから軽く打ち上げ…のつもりが、深夜まで延々とアツいお城トークが続いたのでした。。

 

城フェスは、今回のようなトークショーだけでなく、
城めぐりツアーから気軽な集いまで、さまざまなイベントを企画中していきます。
そして、全国各地での開催を目指します。
ぜひぜひ、今後の城フェスにもご注目くださいね。
トーク中に「次回はオールナイトで」なんて話がありましたが、どうやら実現できそうですよー!

vol.2は、2013年9月に東京で予定です。
また、リクエストの多い名古屋は関西の開催も検討しています。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

 

城フェス実行委員長 萩原さちこ

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